天才・米津玄師の魅力を全て解説する
そもそも米津玄師って?
もしかしたら、流行りのバンド名か新しい四字熟語だと勘違いしてる人がいるかもしれないけど、個人名だ。
1991年生まれで、出身地は徳島県。
身長は188センチというなかなか見かけない大きさ。
読み方は「よねづけんし」です。げんしって読んでるひと多そう。
もしかしたら話題になることがあるかもしれないので覚えておくといいでしょう。
ちょっと変わった名前なので、てっきりペンネームだと思ってたんだけど、なんと本名みたい。本名からもアート性を感じますよね。
現在は米津玄師の名義で活動していますが、以前はハチという名義で動画投稿サイトにボーカロイドの作品を発表していました。
米津玄師の曲をボカロっぽいと言うひとがいるけど、実は彼自身ががボカロ文化を広めた張本人なのです。
音楽性
影響を受けたアーティストとしては、スピッツ、RADWIMPS、BUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATIONを挙げています。
現在進行形で人気のあるバンドから影響を受けていることが、多くの若者に親しまれる理由なのかもしれません。
また、「団子三兄弟」が音楽性の根底にあるとも語っていました。
米津さんがまだ小学生だったころ、爆発的に流行った「団子三兄弟」を聴いて運命的なものを感じ、生まれて初めてCDを買ったそう。
キャッチーという点では共通していますが、かなり意外ですね。
単純にポップなものが好きらしく、メロディーも耳に残りやすいものが多い。
聴いていてよく思うのは、すべての曲においてイントロが魅力的で、鳴り始めた瞬間のワクワク感がハンパない。
歌詞
痛みで眠れないまま 彷徨い歩く僕らは
死にながら生きるような姿をしていた
思うように愛せない この世界で生きるため
血まみれのまま 泥沼の中
僕らは願い また歩いていこうとする
「リビングデッド・ユース」米津玄師
うまくいかないことばかりでも、下を向きながらでも、前に進もうとする歌詞に励まされている人は多いんじゃないかな。
本をよく読むという米津氏。
歌声
ハチ名義のときはボーカロイド作品だったので、歌は初音ミクなどの音声ソフトによるものだったが、米津玄師名義になってからは自ら歌っている。
歌っている本人は自分の低い声が気に入っていないみたいだけど、不思議な説得力がある魅力的な声だと思う。
イラスト
作詞作曲だけでなく、歌まで担当する米津玄師だが、驚くことにアルバムのアートワークやミュージックビデオまで自分で作っている。
絵を描くのも得意で、昔は漫画家を目指していたんだそう。
作曲者本人が描き出すイラストやアニメーションが、その世界観を確固たるものとしている。
おすすめアルバム
「YANKEE」(2014)
セカンドアルバムの「YANKEE」が圧倒的に最高!
様々な人にわかってほしいという思いで作られていて、ファーストアルバムとは一転してすごく明るい。
米津玄師本人の趣味と、わかりやすいポップさが絶妙なバランスを保っている。
僕は「一番好きなアルバムは?」と聞かれた時に、このアルバムだと答えています。
絶対に聴いてほしい。
その才能、一つでいいからくれ
作詞作曲ができて、歌がうまくて、絵も描けるというマルチすぎる才能を持つ米津玄師だが、新曲「LOSER」のPVでまた新たな才能を見せてきた。
机が置かれてない教室で、軽やかに踊る細身の男性。
最初はどこかのダンサーだと思って見てたが、なんと米津玄師本人なのだ。
あまり軽快に動かなそうなイメージだったけど、ダンスもできるのかよ。
もう米津玄師という入れ物に、様々なアーティストが出入りしているようだ。
頼む、その才能、一つでいいからくれ。
さいごに
アルバムを出すごとに大衆向けにシフトしているが、新作の「LOSER」ではまた新しい方向性を感じた。
まだ20代でこれだけの作品をすでに完成させている米津玄師は、これからどう進化していくのだろう。
時代の最前線を行く天才の歩みを、リアルタイムで体感してみてはどうでしょうか。